昔の私は、嫌なことがあっても、なかったことにしていました。
悲しいことがあっても、悲しくないふりをする。
腹が立っても、「たいしたことじゃない」と飲み込む。
寂しくても、いつも通りにする。
そうやって、何事もなかったように暮らしていました。
平気な顔をして。
全然、平気じゃないのに。
心理学を学ぶようになって、自分の心について考えることが増えました。
そして、少しずつ、自分の感情との付き合い方が変わってきました。
悲しかったら、
「悲しいね」
腹が立ったら、
「イラっとしたね」
不安だったら、
「不安だね」
ざわざわしていたら、
「なんか、ざわざわしてるね」
そんなふうに、心の中で自分の感情を言葉にすることがあります。
声に出しているわけではありません。
ただ、
「そう感じたんだね」
と、自分の気持ちの味方になってあげる。
私は、感情を置いていかないことが大切なのかもしれない、と思うようになりました。
一人ぼっちにしない。
悲しい気持ちも。
寂しい気持ちも。
腹が立つ気持ちも。
うれしい気持ちも。
楽しい気持ちも。
どんな感情も、「いい」「悪い」と決めて、消しゴムで消そうとしなくていい。
「こんなことを感じる自分はダメ」と、なかったことにしなくてもいい。
「そうだったんだね」
「つらかったね」
と、ただ自分の気持ちのそばにいてあげる。
もちろん、感情に気づくことは、そのまま感情のままに行動することとは違います。
ただ、
「今、私はこう感じているんだね」
と、自分の中で分かってあげる。
それだけでも、少し違うのだと思います。
言葉にできないこともあります。
何を感じているのか、自分でもうまく説明できないこともある。
そんなときは、無理に言葉にしなくてもいい。
「分からないけれど、何か感じている」
それだけでもいいのだと思います。
もちろん、今だって、いつもできるわけではありません。
感情に流されることもある。
気づかないまま、また昔のように「なかったこと」にしてしまうこともあります。
でも、
「あ、今、自分の気持ちを置いていきそうになっている」
と気づける自分でいたい。
そして、戻れる自分でいたい。
「こころの器」という言葉を知りました。
私にとっては、何でも平気になることではありません。
悲しいときは、悲しいまま。
腹が立つときは、腹が立ったまま。
それでも、
「私は今、こう感じているんだな」
と、自分の中で起きていることを、少しずつ受け止められるようになってきた。
そんな感覚があります。
そして、変わったのは、感情との付き合い方だけではありません。
少し安心していられるようになった。
「自分は自分」と思えるようになった。
人の感情に、以前ほど巻き込まれなくなった。
「私はどう思う?」と、自分の物差しで考えられるようになった。
必要なところでは、境界線も引けるようになった。
そして、自分の道を歩いていいのだと思えるようになった。
自分を受け入れることも、
人をそのまま受け止めることも、
「ここまでできるようになった」と、一つずつ説明できるものではありません。
気がつけば、全体的に少しずつ変わっていた。
そんな感じです。
だからといって、鋼のような強い心になったわけではありません。
今でも傷つきます。
寂しくなることもある。
人の言葉に心が揺れることもある。
イラっとすることだってある。
それでも、以前とは少し違う。
揺れたあとに、
「私は今、何を感じているんだろう」
と、自分のところへ戻ってこられる。
それだけでも、ずいぶん違うのだと思います。
何をもって「こころの器が育った」と言えるのか。
どこまでいけばいいのか。
そもそも、ゴールなんてないのかもしれません。
歳を重ねても、きっと私は、また新しい自分に出会っていく。
そのたびに、
「ああ、今はこんなふうに感じているんだね」
と、自分の心に気づいてあげたい。
感情を置いていかない。
一人ぼっちにしない。
そして、
自分が自分の一番の味方でいられるように。
私もまだ、練習中です。
そんなふうに、自分の心と一緒に歩いていけたらと思っています。
もし今、心の中に何かを抱えている人がいたら。
無理に前向きにならなくてもいい。
早く忘れなくてもいい。
「こんなことで悩んでいる自分はダメ」と、消しゴムで消さなくてもいい。
ただ、
「そうだったんだね」
と、自分の気持ちのそばにいてあげる。
それだけでも、いいのかもしれません。
そして、もし一人では抱えきれないと感じたら、誰かに話してもいい。
誰かの力を借りてもいい。
自分の気持ちを大切にすることは、一人で頑張り続けることではないのだと思います
こころのほとりでは、
心や暮らし、人生について、日々感じたことを綴っています。
またここでお会いできたらうれしいです。




Recognizing and then Acknowledging, and Naming, and being able to sit with your feelings for as long as need be are very healthy to the heart ♥️ and the soul.
Not easy by any means. There’s power in this that’s worth the effort.
Thank you, God bless😍🙏😇